毎年の物価上昇と同じく年々大学に行くための費用が上がっています。
The College Board(アメリカ合衆国の大学入学のための標準テストの運営を行っている非営利団体)の発表によると2022年ー2023年の大学にかかる費用は州内の4年制大学に進学した場合で23,250ドル、州外の4年制大学に進学する場合は、40,550ドルになります。
私立大学の場合はさらに高く53,430ドルになります。
【参照】The College Board “Trends in College Pricing”
https://research.collegeboard.org/trends/college-pricing
過去の記事で大学にかかる費用の準備として、「生命保険」と「529プラン」についてまとめました。
今回は、「Private Student Loan」についてまとめます。
Private Student Loanって何?
「Private Student Loan」は、銀行、信用組合(Credit union)によって提供される学生ローンです。
連邦(Federal)の学生ローンのように大学の費用の支払いに使用できます。
この「Private Student Loan」は、連邦のローンを申請して得た学生ローンと、実際の大学への支払いとの差を埋めるためによく使用されます。
ちなみにPrivate Student Loanより連邦のローンの方が良い点があります。
- 信用履歴や共同署名者が不要
- 連邦ローンは金利が低い可能性がある
- 連邦ローンは、収入主導の返済オプションや返済免除の機会などがある
「Private Student Loan」を取得するためにFAFSAを完了する必要はありませんが、連邦ローンを取得するには、連邦学生援助(Federal Student Aid)の連邦申請書、またはFAFSAを提出する必要があります。
この申請は、助成金、奨学金、就労学習などの無料の学資援助にアクセスするための鍵でもあります。
誰がPrivate Student Loanを得ることができるか?
Private Student Loanを組むには下記の条件が必要です。
- 良いクレジットスコアである、または共同署名者のクレジットスコアが良いこと
- 安定した収入がある、または共同署名者が安定した収入がある
ほとんどの学部生(undergrad students)は、Private Student Loanを取得するために共同署名者が必要になります。
クレジットスコアを考慮しないところもありますが、金利が高くなります。
いくら借りることができるか?
「Private Student Loan」は、制限はありません。
連邦の学生ローンは年間12,500ドル、合計は57,500ドルと制限されています。また、大学院生は年間最大20,500ドル、合計は138,500と制限されています。(2022年1月時点)
「Private Student Loan」は、大学の在籍に必要な費用から学資援助(Financial Aid)を差し引いた額が最大になります。
銀行などの貸し手によっては各個人の返済能力によって独自の制限を持っている可能性があります。
返済期間はどれくらいか?
「Private Student Loan」の返済期間は貸し手によって異なります。
ちなみに連邦ローンの返済の標準期間は10年です。
「Private Studen Loan」の場合は、5年から15年の範囲の返済期間になります。
ほとんどの場合が、学校を卒業するまで返済開始を延期しています。
ただし、一部の貸し手は、在学中も少額の利息のみ、または固定の支払いを行うことをもとめるところもあります。
学校を卒業すると、通常、請求書が届くまでに6か月の猶予期間が与えられます。
支払いを延期する場合や猶予期間の間も利息が発生し、返済が始まると、発生したすべての利息がローンの合計に追加されます。
利息はどれくらいか?
「Private Student Loan」は通常、連邦ローンよりも金利が高くなります。
ただし、クレジットスコアと収入が高いほど、低金利になる可能性が高くなります。
ほとんどの貸し手は、固定金利(Fixed Interest)と変動金利(variable Interest)の2つの金利オプションを提供しています。
固定金利は、ローンの全期間を通じて変わらず同じままです。
変動金利は毎月または四半期ごとに変わります。
まとめ
「Private Student Loan」は連邦のローンで補えなかった部分を埋めるために借りることが一般的です。
クレジットスコアや収入によって金利が変わります。
「Private Student Loan」を選ぶ際には、金利だけではなく、手数料や返済オプションついて確認することが重要です。
もし、まだ大学進学に時間がある場合は、生命保険を利用して、その資金を準備する人が増えてきました。
生命保険に関するご相談やお問い合わせは下記フォームからお気軽にご連絡ください。
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