アメリカの大学に子供が通う時に直面するのが学費です。
年々、アメリカの大学の学費は上がっています。この20年間で大学にかかる費用は3倍になったといわれています。
アメリカには大学資金のための連邦政府の助成金制度があります。
今回は連邦政府の助成金に関わるFAFSAについてまとめました。
FAFSAは「The Free Application for Federal Student Aid」の頭文字を取ったものです。
学生またはその家族が連邦政府から大学にかかる費用に対する助成金を申請するために使用する公式な申請書です。
州の個々の大学、または私立の奨学金プログラムも、この申請書に記載されている情報に基にしています。
毎年約2,000万人の学生がFAFSAを提出し、1,300万人を超える学生が、米国教育省から1,200億ドルを超える助成金、低利融資を受けています。
誰がFAFSAを提出できるのか?
FAFSAを提出できるには下記の条件を満たしている必要があります。
- 高校の卒業証書またはGEDなどの認められた資格を持っているか、州が承認したホームスクールの高校教育を修了している。
- 米国市民またはグリーンカード、I-94、迫害を受けた移民資格のある外国人、TビザまたはT-1ビザの親である。
- 有効なソーシャルセキュリティナンバーを持っている。
- 助成金の対象として認定された学位またはプログラムに登録または登録を承認されていること。
- すでに在籍している場合は、大学で満足のいく学業成績を維持していること。※この基準は学校によって異なります。
いつ申請ができるか?
大学に進学する年の前年の10月1日から提出できます。
学資援助は先着順で行われることが多いため、できるだけ早く申請書を提出した方が良いです。
FAFSAの期限には次の3種類があります。
- 大学の締め切り:大学からの援助を申請する場合に重要です。締め切りは学校によって異なるため、大学のWebサイトを確認するか、志望大学の学資援助事務所に連絡して、FAFSAを提出する必要がある時期を確認してください。
- 州の期限:州からの援助を申請する場合に重要です。州のFAFSA期限を確認してください。
- 連邦の締め切り:6月30日は、次の学年度の連邦援助を申請できる最後の日です。
注意:期限に関係なく、できるだけ早くFAFSAを送信する必要があります。
早めに申請することで、最大限の援助を得ることができる可能性があります。
申請方法
FAFSAの申請方法は、次の3つの方法です。
オンラインでの申請(Federal Student Aid)
FAFSAフォームを印刷して記入し、郵送
オンラインからFAFSAに記入することをお勧めしています。
記入項目の内容を理解するのに役立つヒントを示してくれます。
これにより、申請書への記入(入力)がはるかに簡単になります。
連邦学生援助ID(FSA ID)を作成するように求められます。
これを使用して、電子フォームに署名します。
両親の1人もFAFSAにサインオフする必要があるため、両親もFSAIDを作成する必要があります。
申請に必要な書類
援助を受ける資格を得るには、いくつかの文書を用意しておく必要があります。
- 学生本人のソーシャルセキュリティカード
- 運転免許証(持っている場合)
- 学生本人と両親の前年の確定申告書類
- 学生本人と両親の弁年のW-2フォーム
- 学生本人と両親の前年の非課税所得記録
- 学生の両親の現在の銀行取引明細書。
すべての申請者は、FAFSAと約束手形(promissory notes)に署名するために使用するFSAIDを作成する必要があります。
詳細はFAFSAのチェックリストを確認していただくと、このリストに記入の必要がある情報が全て記載されています。
援助が必要な金額の計算方法
援助が必要な金額は下記の計算式で導きます。
大学にかかる費用 – EFC = 援助が必要な金額
つまり、EFCが大きいと援助が必要な金額が少なくなります。
EFCとは
EFC(Expected Family Contribution)とは家庭が1年間に負担できる学費の上限額
- 両親の収入(Income)の22%から47%
- 両親の資産の3%から5.64%
- 学生本人の収入の50%
- 学生本人の資産の20%
EFCに含まれるもの
- 銀行口座の残高
Checking Account(当座預金口座)
Savings Account(普通預金口座)
Certificate of Deposit(定期預金口座) - Stock(株式)
- Mutual Fund(投資信託)
- 529(学資積立口座)
- Investment Property(投資不動産)
- Resident Home(住家)
EFCに含まれないもの
- Retirement Asset 401K
Traditional IRA
Roth IRA など - Annuity(個人年金保険)
- Life Insurance(生命保険)
上記以外にクレジットカードを含めた消費者ローンや車・家具等の所持品の価値やそのローンはEFCに含まれません。
重要なポイント
援助が必要な金額をできるだけ大きくするには、EFCをできるだけ小さくする必要があります。
学資積み立ての529プランは、EFCの含まれてしまいます。
子供の学資のための積立ですが、貯めれば貯めるほど、先方からの助成金の金額が小さくなってしまいます。
そのため、529プランに代わる方法で学資の貯蓄をする必要があり、最近EFCに含まれない「生命保険」が注目されています。
この「生命保険」を利用した学資の積み立てのご相談やお問い合わせは下記フォームからお気軽にご連絡ください。
無料相談実施中です。
コメント